ここではカンジダ膣炎の症状について説明していきます。

カンジダ膣炎の主な症状

カンジダは、もともと腟の中に存在することが多い菌です。症状は、膣と外陰部にあらわれます。

① かゆみ

  外陰部に強いかゆみを感じます。すごく痒いです。このかゆみについては下記に詳しく書いてありますのでご参照ください。かゆいからと掻きむしると、皮膚が傷ついて症状の悪化を招くため注意が必要です。

② おりものの変化

  おりものの量が増えます。性状も変化して、白く濁った酒かす状、おかゆ状、カッテージチーズ状、豆腐のカス(おから)状などの見た目になります。おりものが多くなりおりものシートを使用することとなりますが、このおりものシートが擦れてまたかゆみが誘発され・・の悪循環となります。

③ 痛み

  炎症が非常に強くなってしまうと、排尿時や性交時に痛みを感じることがあります。皮膚が熱くてヒリヒリするような灼熱感も、ときに認められます。

➃ 赤み

  広範囲に広がった赤みのほか、白い苔のようなものが膣や外陰部にみられます。しかしこれは自分では確認しづらいです。

糖尿病やステロイド剤の投与中の時は、膣よりも外陰部・股の所に炎症が強くなる傾向にあり、湿疹様になることが多くなります。

主な症状はかゆみとカッテージチーズ状のおりものです!とくに辛いのは①のかゆみです!

カンジダ膣炎のかゆみについて

カンジダ膣炎になったことのある人ならば経験済みのあのかゆみ・・・・。

日本語で表現しようとすると・・・

 灼熱感 刺すような痒さ そう痒感

う~ん、何かしっくりきませんねえ。

「ウオォオオ~(痒)!」

っていう痒さです。

あそこが痒いのが常にあって急に「ウオォオオ~!」ってレベルMAXの痒さがたまに襲って来るんです。

その劇的な痒さに襲われるメカニズムを明らかにした論文を発見し、ちょっと納得したのでご紹介します。

2018年、大阪大学などの研究チームが、カンジダ菌が痛みやかゆみを生じさせる分子メカニズムを解明しました。

Candida albicansを構成する多糖類の一種「β-glucan (Candida albicans-derived soluble β-glucan:CSBG)」が皮膚の上皮細胞を刺激してATP分泌顆粒の放出が促進され、結果としてこのATPが末梢の痛覚神経を刺激し、痛みやかゆみを発生させていることがわかりました。 

大阪共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所 2018年9月18日 https://www.nips.ac.jp/release/2018/09/post_376.html

つまりATP分泌顆粒の放出で神経が刺激されることにより「ウオォオオ~!」が起こるのです。

Candida albicansは、過酷な環境においては酵母型とよばれる丸い形質を呈することで休眠状態をとります。ところが、湿潤環境で、かつ37℃といった温度環境におかれると、菌糸型と呼ばれる紐状の形質に転換し、活発に増殖するようになります。この形質転換が生じる際の培養上清を分析したところ、Candida albicansを構成する成分のひとつである可溶性のCSBGが、菌体から大量に放出されていることがわかりました。

大阪共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所 2018年9月18日 https://www.nips.ac.jp/release/2018/09/post_376.html

増えるに適度な環境になって、「よっしゃ、ふえてやろう!」と丸から紐のような菌糸形態に変化していくときにかゆみの元となる物質を「大量に」放出しているんです。

上記を知るまではカンジダ菌があそこにかじりついてガジガジしながらモジモジくねくね動いているのを想像してさらにかゆくなってました・・・(笑)。

なんとなくかゆみの正体が明らかになると戦いに有利な気がします。

攻略法は

  ①菌糸の形態になり増殖したカンジダ菌をまた丸の休眠状態にする

  ②丸の休眠状態になったカンジダ菌を菌糸の形態にさせない

この2本柱が大事ですね。一緒にカンジダを攻略していきましょう!

おりものについて

おりものはからだからのサインと言われています。おりものは子宮内膜の分泌物、子宮頚管の分泌物、膣壁からの分泌物、バルトリン腺や皮脂腺、汗腺からの分泌物などの集合体です。腟の粘膜を潤して老廃物や病原菌を排出したり、受精を促したり、量や性状でトラブルのサインを発する等の役割があります。また分泌のリズムは、月経と同じように周期的に変動します。そのためいつもと違うおりものは病気のサインであることがあります。主に注意していただきたいのがおりものの「色」「臭い」「量」です。